消息

D・キッサンのお知らせ用ブログです。

「乙女散るらん」ご愛読ありがとうございました!

「乙女散るらん〜大正女學生物語〜」の連載が無事終了いたしました。単行本は電子書籍のみで、10月15日 配信の予定です。よろしくお願いいたします。

もともとこの「乙女散るらん」は読み切りの予定だったのですが、最初に切った46Pのネームを見た編集さんが「伸ばして全1巻にしましょうか。そうすれば電子書籍も出せるので」とおっしゃってくださり(おそらくネームがギッチギチに詰め込んであったんだと思います…)全5話で書かせていただくことになりました。おかげで描きたかったシーンが全て入れられて悔いのない作品になりました!ありがて〜!

描こうと思ったきっかけは、女性から女性への好意を打ち明けた遺言(「告別にはまだ早い」の連載中で、遺言にまつわる資料を探していたときです)を見つけたからでした。短い、2ページくらいのものだったのですが、それがとても切なくてエモくて「これ描きた〜〜〜い!!」となったのでした。遺言自体は昭和のものだと思いますが、前から描きたかった大正時代に落とし込んで描くことにしました。「こういうの描きたいんですが…」と恐る恐るエレガンスイブの編集さんにプロットを出したら「OKです」って返ってきて「OKなんだ!?」とびっくりした記憶があります(レディース誌だし、百合ってアリなのかなと思っていたので)

とにかく大正時代の女学生がいっぱい描けてよかったです!読んでくださった皆様、ありがとうございました〜。よければ電子書籍もよろしくです。

 

次のお仕事ですがボチボチながら進んでいるので、年内には告知できると思います!ヒントは私が最近読んでる本です(匂わせ)よろしくお願いいたします〜。

 

<最近読んだ本>

いろんなキャラの短編が読めて面白かったです!あせびのお父さんてこの人か!とか大紫の御前の背景などもわかって、なるほどなあと思いました。でも一番好きだなと思ったのは本編キャラにあんまり関係ない「おにびさく」でした。

 

河鍋暁斎の娘・暁翠のお話です。偉大な絵師を持った子の葛藤や悲哀などが描かれていて、あ〜、自分がこうだったら辛いなと思いました。でも主人公の暁翠、かっこいいんですよね。親と比較され、兄弟と比較され、北斎の娘と比較され、それでも筆を折らないところはすごいなと思います。一つ「わ〜」ってなった描写は、夫が暁翠の苦悩を理解してくれないのが辛くて暁翠が離婚を申し込むところです。パートナーにそこまで求めるのはちょっとどうかな〜?と思ってたら自分からスッパリ夫を切るのがすげえなと思いました…。直木賞受賞おめでとうございます〜〜〜!!嬉しい〜

 

歴史物のトリビアみたいな感じで楽しく読めました。八條忠基先生なので平安時代が多めです。「乙女散るらん」でキャラクターにみたらし団子食べさせちゃったけど、みたらし団子出てくるの大正11年あたりらしい…早まったか…!!(「乙女散るらん」は大正5年あたりを想定)あっ、でも鬼滅の刃鋼鐵塚さんの好物みたらし団子だからオッケーかね!?

 

道長は本当ラッキーボーイだと思うよ。

 

いろんな先生がいろんな角度から源氏物語を解明してくれています。内裏が焼けることが多かったのは貴族が夜型生活になってきて火を灯すことが増えたからなんだそう。ほえ〜。

 

朝ドラ「おかえりモネ」楽しく観てるんですが、サントラがとても良いです。いい意味で清涼飲料水のCMみたいな爽やかさと優しさがあって、ほんとは朝聴くのが一番合ってると思うんですけど、作業中や入眠前に聴いています。

コロナワクチン1回目行きましたが腕が痛いくらいで済みました。副反応が怖いけど早く2回目打ちたいです。映画観に行きたいな〜!