消息

D・キッサンのお知らせ用ブログです。

明けましておめでとうございます(六月)

ご無沙汰しております。2017年6月ですけれども…。とっても今更ですが、ぽつぽつ2016年下半期〜最近の仕事を振り返ってみます…。

 

最遊記シリーズ20周年を記念した特設ページにコメントイラストを寄稿させて頂きました!20周年てすごいなあ…そりゃそうだ私が高校生のときに友達が大層ハマっていたものなあ…(私はそのとき手塚治虫作品にハマってしまって世の流れに取り残されていました)

COMMENT | 「最遊記シリーズ20周年」特設ページ

そんな作品と同じ雑誌に自分の描いた物を載せて頂けてたり、キャラクターも描かせて頂いて光栄です。というか恐縮です。以前アンソロジーでも描かせて頂いた紅孩児様を描かせて頂きました!

 

以下掲載して頂いたもの

フォアミセス 2016年11月号 [雑誌]

フォアミセス 2016年11月号 [雑誌]

 

ビブリオマニア!という好きな本を紹介するコーナーに1P寄稿させて頂きました。献本で頂いたフォアミセス、どの作品も読み応えがあって面白かったです。お母さんに貸したら熟読してた。

 

異種恋愛物語集 第三集 (ZERO-SUMコミックス)

異種恋愛物語集 第三集 (ZERO-SUMコミックス)

 

短編を14P寄稿させて頂いてます。人外の定義が割と厳密(獣人や元人間はダメなど)でなかなか苦労しました。それ以前に恋愛要素がクリアできなくて最初に出したネームが全没になったという。

 

平家公達草紙: 『平家物語』読者が創った美しき貴公子たちの物語

平家公達草紙: 『平家物語』読者が創った美しき貴公子たちの物語

 

表紙イラストを描かせて頂きました。ヲチコチを描く際にも笠間書院さんの本は資料として拝読させて頂いてたので、とても嬉しい仕事でした!『平家公達草紙』は『平家物語』の登場人物たちにスポットを当てて新たに創作された逸話集です。中身もかなりしっかり調べられているので『平家公達草紙』について知りたい方には充実の一冊だと思います。

 

あと、いまLINEマンガさんで千歳ヲチコチを第一話から連載して頂いてます。これを機に初めて読んで下さって単行本を購入して下さった方もいらっしゃるようでありがたいです。ゼロサム(とオンライン)で連載を追いかけて下さってた方もおさらいにいかがでしょうか〜。 

manga.line.me

 

この先は単発のお仕事がちょいちょいある予定です。ツイッターなどで随時お知らせできたら良いなと思います。あと、ありがたいことに次作も企画を進めて頂いているので、年内には何とかなると思います……!

 

 

以下は読んだ本の記録なんで興味のある方だけどぞー。

 

あくまでも少年漫画のメソッド、という感じですが面白かったです。週刊連載はおそろしや…!!

 

死者を弔うということ: 世界の各地に葬送のかたちを訪ねる

死者を弔うということ: 世界の各地に葬送のかたちを訪ねる

 

著者の方はイギリスのジャーナリストなんですが、自身の父の死に際に疑問を抱いたことがきっかけで、世界の葬式を巡ってみたという紀行文のような本です。イギリス人はお葬式のとき家族はあんまり泣かないらしい(弔問客がなぐさめる)。アメリカではエンバーミング(死体に修復をほどこす)がメジャーだったり、ほんと国によって全然違ってて面白かったです。著者は無神論者なんだけど、なんか宗教に属していた方が葬式のときどうするか混乱せずにすむって書いてあってちょっと納得。

 

プロレスは全く知らないくらいなんですが、関わってる人たちのプロレスへの愛が詰まってる本だなーと思いました。シーンも全然分からないんだけど、泣けます。プロレス好きな人ならさらに面白い本だと思います。 

 

夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)

夜よ鼠たちのために (宝島社文庫)

 

こういうのを叙述トリックと言うのでしょうか。今私が読んでいるのは誰視点の話なんだ??みたいな、読みながら煙に巻かれる感が味わえます。ちょっと前に書かれたものなので昭和の雰囲気も味わえます。漫画ではこういう表現むずかしいよな〜。

 

アウシュヴィッツの図書係

アウシュヴィッツの図書係

 

この世界の片隅に」を観たときにも思ったんですが、本当戦争やだな〜と思った一冊。アウシュヴィッツユダヤ人収容所で、ナチスの目を盗んで存在していた8冊の本を隠す係を命ぜられた女の子の話です。実話が元になってます。

 

戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)

戦地の図書館 (海を越えた一億四千万冊)

 

第二次世界大戦の際、ドイツが行った焚書(ドイツに有害だとされた書物を燃やす)に対抗してアメリカは戦地にいる兵士たちに読書用の本を送りまくったというお話。ノンフィクションです。戦争という心身ともに追いつめられている兵士たちにとって、読書という娯楽がいかに救いになるかがよく分かりました。

 

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

プリズン・ブック・クラブ--コリンズ・ベイ刑務所読書会の一年

 

上記に引き続き特殊な状況に置かれた上での読書、ということで読んでみた本。カナダの刑務所で開かれていた読書会の記録をまとめた(ほぼ)ノンフィクションです。囚人たちはどんな本を読むのか、また、読書することでどう変化していくかなど綴られています。同じ本を読んで語り合うのがとても楽しそうなんだなあ。

 

俺たちのBL論

俺たちのBL論

 

私は腐女子ではないのですが、この本を読むとかなりいい線までいっているような気がしました。私をBLに陥れてくれるような同性カップルに出会えてないだけだと思いました。BLをたしなむ男性の気持ちの一例が書かれてるので、新たに知ることが多くて面白かったです。改めて、今までハマってきたものを振り返って、自分の傾向を分析したい気持ちにさせてくれる本です(恥ずかしいからしないけど)

 

秋萩の散る (文芸書)

秋萩の散る (文芸書)

 

奈良時代青春小説(多分)『孤鷹の天』のスピンオフ的な作品集です。読んでた方が絶対面白いです。やっぱり好き!!個人的には吉備真備の話がよかった。『天平グレート・ジャーニー』を思い出しました。

 

泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部

泣き虫弱虫諸葛孔明 第四部

 

読んだと思ってたら読んでなかったという…!曹操関羽張飛劉備も死んじゃったよ〜〜!ヲチコチの亨父のキャラはこの作品の劉備から影響を受けています。人たらしなところとか、よく泣くところとか…(笑)もうすぐ最終巻の第五部が出るぽいので楽しみです!

 

沈黙 (新潮文庫)

沈黙 (新潮文庫)

 

映画観たいのでどうせなら原作読んでいこう〜と思い、手にしました。初遠藤周作!面白かった。映画も、原作と同じところで感動して泣きました。

 

図説 死因百科

図説 死因百科

  • 作者: マイケル・ラルゴ,橘明美(監訳),臼井美子,荷見明子,坂田雪子,竹若理衣,長谷川由布子,吉川綾香
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2012/06/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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(あくまでもアメリカにおいて)著者さんが10年くらいかけて人間の死因を調べた本です。項目が病気やケガだけじゃなくて、スポーツとか食べ物とか遊びとか、色んなことがきっかけで人が死んでいるということが皮肉も含めて割と楽しげに書いてあります。お医者さんが病気やケガを治せるようになってきたのって、ほんとここ100年くらいなんだな…それまでは医者に診せても大体死んでたんだな…。妻が夫を殺害するときは、91%がキッチンで犯行が行われるんだって〜ってお母さんに言ったら「めっちゃわかる!あたしも殺すなら台所やわ」って言ってた。

 

双子の遺伝子――「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける

双子の遺伝子――「エピジェネティクス」が2人の運命を分ける

 

双子に興味があって読んでみた本。遺伝子がどこまで影響するのか、双子はどういう部分が似て、どういう部分は似ないか…とか、ちゃんと統計をとったエピソードが羅列されてました。ヒトラーのクローンが必ずしもヒトラーになるわけではないんだなあ(育つ環境で変化する)

 

ふくわらい (朝日文庫)

ふくわらい (朝日文庫)

 

これめちゃくちゃ面白かった。さわやかな読後感と自分の肉体を慈しむ気持ちが生まれる。めっちゃ泣きました。

 

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

 

これも怖くて面白かったです。オムニバスですがほぼお嬢様と使用人女子の話だよ!!最高。映画「お嬢さん」を観た方ならおすすめ。

 

 

映画も割と観に行ってて、昨日ギリギリ滑り込みで「イップ・マン 継承」を新宿で観たんですがめっちゃ良かったです。「イップ・マン」シリーズは毎回ちゃんと面白いなあ!ジャッキー・チェンジェット・リーも好きだけど、カンフーを一番ちゃんと教えてくれそうなのはドニー・イェンかなって思いました。